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NW days 山の辺の道を往く 〈其の三〉 [ノルディック・ウォーキング]

この山の辺の道の中で私的に一番訪れたかったのが、次のポイントである。
『檜原神社』

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崇神天皇の御代、皇居内の同床に祀り継がれてきた天照皇大神の御神霊を豊鍬入姫命に託し、倭笠縫邑に遷し祀られたが、当地・檜原の岡が、その倭笠縫邑であるという。
天照皇大神の御神霊は、その後各地を移動して最終的に、現在の伊勢神宮へ祀られたことにより、当社は、元伊勢とも呼ばれている。
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社殿や拝殿はなく三つ鳥居があるだけのこの神社、これこそ祈りの原型じゃぁないか?なんて思ったりする。
祈る対象は姿をもたないのだ(たぶん・・・・)
祀られている神の名はあるけど、だれもその姿を見ていないから、そして、神の姿を偶像にすることは神を神でなく人間の世界へと貶めることになるから、と考えていたんじゃないかと思う。それだけ、信じる神を敬い奉ってたのでは?そんな私的な発想で眺めてしまう。

ちなみにこの檜原神社で調べたらあのしめ縄でできた鳥居のことを『注連柱(しめばしら)』というらしいことがわかった。さらに横に張られたそのしめ縄を注連縄というらしい。(これで少しは知識になったかな?なんてね♪(笑))

そして、ここでも注連柱だった。

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この注連柱の向こうに、天気さえよければ『二上山』が見えるのだそうだ。
そこに夕陽が沈む情景はとても美しいとのこと。・・・・う~ん、見てみたい。

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二上山について解説板があったので、それをちょっと引用してみる。

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トロイデ式火山。右側の雄岳の山上には大津皇子のお墓がある。大津皇子は天武天皇の皇子だったが、あまりにも優れていたため謀反の罪を着せられ24歳で亡くなる。
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この時、天皇の系図を見てたのだが、T記者のうっかりしてた・・・との一言に気づくのは説明を聞いてからだ。歴史に疎いのがバレバレ(笑)もらった系図は大津皇子が次項にと指定されていた。つまり、まだまだ系図は続くのだが実は途切れていた。(^^;

この檜原神社は大神神社の摂社とのことだが、かなり離れている。なんでだろ?
大神神社にはたくさんの人とあらぬテントにガックリしただけに、この檜原神社の静けさと粛々とした三の鳥居の佇まいがとても美しいと感じた。また、天気のよい時に訪れてみよう。注連柱の向こうの二上山と夕日も撮ってみたい。

檜原神社を後に山の辺の道を進むと、『大和の青垣』にやってきた。

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霧がまだ山を覆っていてしっとりとした桜の花の色が、
萌木の中に春の落ち着いた空気を演出している。
こんな情景に古人が歌にしたのだろう。
なんて情緒の深い人達だったんだろうなぁ。
なんて、思いにちょっぴり浸ってしまった。(笑)

懐かしいようなとても静かな春の風景に、一緒に歩く男連中が、なにやら行く先々でごちゃごちゃと会話している。何?と聞いてみると・・・・・「あの花はなに?」とのこと。

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・・・・・春の野の花の名前を言い当てごっこしているらしい。
ってか、知らんの?(^^;
で、あれこれと名前を教えるのだが、S氏にいたっては「あれ?これなんやった?」と繰り返し聞いてくる・・・・・なので、あれはなんやったか覚えてる?と先に聞くことにした(笑)これをネタに5/11のツアーでおちょくってやろう♪と策略中(S氏はそのツアーの添乗員なのである)。

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山の辺の道のところどころに和歌の碑がある。万葉集とか和歌好きにはこの碑をメインに歩くのも楽しいのだろうな。私にはさっぱりなんやけどね。(^^;

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こんな風景の中、賑やかにNWで歩くのは楽しいもんやなぁ。
社長が我々の後先へとチャリでついてくる。もちろん商売で画像がいるから、我々がモデルである(笑)

景色のよい峠にやってきた。

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このアタリのクローバーの葉っぱの模様がきれいだったので記念に。
この植物も個性があるようで、場所ごとに葉の柄とか色が違うようだ。詳しくは知らないけど、近所の公園とはまた違った柄なのである。

峠から眺める桜井の街。

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右から順に「箸墓古墳」「耳成山」「天香久山」が並んでいる。
どれもこれも歴史で聞き覚えのある名前がずらりと並んでいる。いずれはあの山々へも登ってみたいなぁ。大和三山と言われ歴史的にも重要な場所なんだし・・・・・。

景色を撮りながらゆっくり歩いていると、置いてけぼり(笑)
先の方でまたまたみんなが何かを見ながら止まっている。どうやらT記者の解説が始まったらしい。慌てて駆け寄った。

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考古学的に話題となった『纒向』
ちょうどこのあたりは巻向川が流れており、街中で『纒向遺跡』が見つかったのである。
大和以外にももっとたくさんの遺跡や歴史が眠ったままなのだろうけど、明確な記録として残されているのがこの奈良からの歴史なのだから、だれもが注目するのは致し方ないかもしれない。

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山の辺の道には至る所にこう言った解説板がある。歴史に疎くても、聞いたことのある地名や名前を見つけては、こうやって読んでいると知った気分になれて、歴史が面白いと感じるものである。

この場所から見下ろす奈良盆地。晴れていたなら、素晴らしい眺めなんやろうな。天皇の宮が作られていたぐらいやから・・・・・・

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また、天気のよい時を狙って再来するか・・・・(^^)
どう?相方さん、遠いから大変やけど(笑)

正午を過ぎて、ちょっと空腹になり始めたメンバー。
それを背後にT記者がお昼ポイントを目指して歩速を早めていく・・・・

(・・・・・懲りずに、まだまだ続くのである)
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コメント 4

HIRO

こんにちは。
詳しい方と歩くと勉強になりますね。
人には、得手不得手があるから?面白いのかも(笑)

再訪問に1票
by HIRO (2011-04-19 22:24) 

カズ−

このような記事を読んだり、歴史ドラマを見る度に若い時に
もっと歴史に興味を持っていればよかったと後悔してます。

by カズ− (2011-04-19 23:54) 

SerowGOGOGO

長編ですな~(^^)
ゆっくり歩いてる分、ネタも豊富ですね
by SerowGOGOGO (2011-04-20 20:26) 

バク

コメントいただいた皆様、レスが遅くなり申しあわけありません・・・
m(_ _)m

☆HIROさん☆
学生の頃に机にかじりついて学ぶ勉強より、たのしく学べて興味も尽きないですよ。
知識と経験が豊富な記者だった方だけに、いろんな裏話も豊富ですしね。

☆カズーさん☆
nice!ありがとうございます。
同じく、私も説明を聞いていて、ほんまに何も知らないというのか、勉強も興味も持たずに生きていたなぁって、ちょっぴり人生もったいなかったなんて思うぐらいです。

☆j-taroさん☆
nice!ありがとうございます。

☆GOGOGOさん☆
nice!ありがとうございます。
そうなんです。歩くペースは、バイクより情報量が多いって感じますよ。

☆XXAR2さん☆
nice!ありがとうございます。
by バク (2011-05-22 17:56) 

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