骨折リハビリ日誌 《其の六》 手術

７月４日

『関節骨折観血的手術』
これが私の手術名。

全身麻酔をするため、朝から飲食は禁止！
…って意外と辛かったりする（＾＾；
なにしろ肘以外は元気だから、手術前にはお腹空いてくるのだ。
ヒマでうろうろしていてますます空腹感が増大！（苦笑）

夕方3時半、ついに術衣に着替え、
圧迫用のソックス（弾性ストッキング）を履く。
この圧迫用のソックスは手術をする際に必須らしい。
（下記参照：同意書より抜粋）-------------------------------------
【脂肪寒栓症・深部静脈血栓症】
大きな骨に関係する手術の場合、まれに骨髄内の脂肪や血管内の血栓などが全身をまわって肺の血管がつまり、肺梗塞などの命に関わる重大な症状が出現することがあります。もし発症した場合は、直ちにその治療を開始します。
この手術（私の手術）は比較的深部静脈血栓症のリスクが高いとされていますので、下肢に（弾性）ストッキングをはいて予防に努めます。
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細かい事はよくわからないけど。
静脈に血栓ができやすくなって命の危険度が上がるということなのだそうだ。

さて、手術は予定より遅れての開始。

ガランとした殺風景な手術室の全室で、スタッフが迎える。
…ちょっと緊張するなぁ。
やがて次のドアをくぐり映像でよく見かける手術室が目に飛び込んでくる。
手術台に横になり、麻酔科の専門医が麻酔マスクを口にあてがい説明をする。
『息を３回吸うと麻酔が効いてきますよ。』
そして、呼吸を３回…ん？４回………
…！！目覚めれば？？？
と意識（まだ朦朧としている）が戻ると口にはパイプらしきものが挿入されてるまま！！
く、苦しい～！？（実際は人工呼吸用だから苦しくなんかないんやけど）
のどに何かが詰まってる！という感触が気持ち悪い！
意識朦朧の中、ちょっとむせかけたが、スタッフの人がすばやくパイプを取り外した。
ふぅ～と自分の吐息を実感。
『もう手術は終わりましたよ。
左指を動かしてみてくれますか？』
とNa先生の声が耳に届く。
『…動かせますよ…』
と朦朧とする意識の中で答えながら、手術前の先生の話を思い出していた。
（手術の時に小指の神経を傷つけるかも…）
…ああ、動くやん。よかった…
『小指は動きますか？』
『はい、動かせますよ…』
と小指も動かせてみる。
『無事に終わりましたよ。
輸血もしなかったし、腰骨を使うこともなかったよ。
きれいに金属で固定できたからね。』
と、視覚が定まらない私に術後の腕のレントゲンを見せてくれる。
ぼんやりとわかるが意識がどうもはっきりしない。
『ありがとうございます…』
意識がまたダウンしそうや～！

そんな状況でようやく手術も終わり病室へと向かう。
その途中で友達の顔が視界に入ってくる。
その顔みたら今までの緊張から開放されて安心した。
その心配顔に元気に笑って答えたかったけど…（＾＾；
やがて両親も病室に戻って…
ぱんぱんに腫れているギプスのはめられた冷たい左手を
母が一生懸命温かい手でさすってくれる。
このときは母親の暖かな優しい気持ちに涙出そうになった。
（が麻酔で意識朦朧すぎで涙出なかった…＾＾；）

意識が徐々に戻り、自分の手術が予定時間をはるかに越えた、
かなりハードな内容だったと後に知った。
（予定から１時間のオーバー！…約3時間！
麻酔で意識なかったから時間感覚ゼロ…＾＾；）

左腕がやたらと重い。
足先は思ったより血の巡りが早く良くなっている。
腕を下ろさないようにと寝る前に指示されたが、
…寝相を保障できないって！
やがて、Na先生も病室にやってきて、
痛かったら痛み止めを使うようにと言う。
『…あまり痛くないんですよ』と答えると、
『痛みを我慢することは美徳ではないから、
痛いときは痛いと言いなさい。我慢するほうがよくない。』
とちょっと怒られた（と感じただけ。）
『…はい』
なんとなく、その台詞が怪我に対してだけでなく、
自分自身への性格に対しても言われたようなそんな気分になってた。
でもほんまに痛みがそんなに感じられなかったんよね～（＾＾；
とにかく（痛みの）我慢が美徳でないって言葉が妙に心に響いてた。
なんだか思考がぐちゃぐちゃになってたかも？

数時間たつと腕の怠さと痛みがでてきて、
何度かめが覚めるから、一度だけだったけど、
痛み止めをお願いして、その夜は不思議な感覚のまま眠りについた。

コメント 10

私も、背中に注射器でプチュッとされて、数を数えてくださいね～１．２．３.........guuuzuuuuu
はいっ！終わりましたよ！　って起こされました　nn
メンテの所要時間は　3時間
工賃は　技術料15万円 X 3時間＋ 部品代25万円 ＝ 70万円
チタンパイプって　高いのね（＾ｘ＾）
まあ、保険に入っていたからよかったものの、全額自腹だったらゾッとしますよね　uu

翌晩は激痛用痛み止めの座薬を、看護婦さんが枕元に置いてってくれました　『痛くなったら我慢しないで自分でバンバンしてね”』と言い残して去っていくのでありました..........(爆）
by セローおじさん (2007-08-27 15:45) 

>痛いときは痛いと言いなさい・・・
そうですね～　痛みに関しては鈍感だと後々怖いですから
手術未経験者としては話だけでも痛そう～
気持ち的ににもイタイよね♪
by まえまえ (2007-08-27 16:26) 

全てにおいてガマンし過ぎないように！！
＞自分自身への性格に対しても言われたようなそんな気分になってた。
Na先生は偶然だけど私もそう思います（・・；
平気な素振りが逆に心配する要因になることもあるから・・・
by SerowGOGOGO (2007-08-27 18:27) 

全身麻酔は飲食禁止だからきついですよね～。
私もかなりお腹がすいてしまって早く手術してーと思ったくらいです・・・。
術後あまり痛くなくてよかったですね～(❀ฺ´∀`❀ฺ)ﾉ
私も夜中痛み止めをお願いしました。私は、痛み止めが脊髄から
のでその時はあまりきかなくて・・・おお泣きしたのを覚えています。

麻酔の時は口からのと腕に注射をするのがあってWでした。
口からのも変なにおいがあってイヤだったし注射はなんかうつの
へたな先生で・・・２回もさされたらで大変でした。
by いちご (2007-08-27 23:17) 

こんにちは。
我慢して逆に悪くなったり判断をミスる事もありますからね。
手術成功良かったですね。
by HIRO (2007-08-28 05:59) 

☆たねさん☆
nice!ありがとうございます。

☆セローおじさん☆
…そうなんですよね。
手術費入院費って実際の数字みたら…（☆☆；）でした。
３割負担でもきつい～！！（TT）

☆まえまえさん☆
nice!ありがとうございます。
そう、痛みに疎い我々には「痛い」がわからないととんでもないことになったりしますから（＾＾；
でも、ほんまに痛いって感じないときあるんですけどね…（＾＾；

☆GOGOGOさん☆
我慢…は、たまにしてるけど…
怪我で我慢はあまりしてないんよね～
痛みが他人より痛いと思ってないからやね。
その代わり、心の我慢はほどほどにしておきます…（＾＾；

☆いちごちゃん☆
そっかぁ、いちごちゃんの手術ってめちゃハードだったもんね。
痛かったやろなぁ～泣いちゃうぐらいだったんやね。
痛み止めが効かない時は泣くしかないよね。
私も局所麻酔が効かない手術で泣いたから…（＾＾；
私の局所麻酔では手の甲に針で麻酔をした時、
これまた痛くて『痛いです!』って叫んだもん（＾＾；

☆XXAR2さん☆
nice!ありがとうございます。

☆HIROさん☆
nice!ありがとうございます。
手術は成功！…でもこの後に起こる展開でどんでん返しの手術が待ってるとはこのときには思いもよらなかったですが…（＾＾；
by バク (2007-08-29 17:55) 

バク さん こんにちは
私も修理代（治療費）が凄かったです。
2割負担でしたが、15万円以上支払った覚えが有ります。
請求書の技術料を見た同室の人が「大手術だったんだ」って言うのが印象的でした。
しかも術後入院も40日間くらい居たので、全部で40万円近く掛かりましたよ。
車を買い換えた（一括払い）直後だったので、保険に入っていなければ、財布が死亡もんでした （＾＾；
by ふなじゅん (2007-08-30 16:42) 

☆ふなじゅんさん☆
皆、治療費に泣きますよね～（T_T）
私も二回も手術したから、出費も倍です。（＾＾；
それにしても…たしかに、技術料ってめちゃ高かったです。（U_U；
by バク (2007-08-31 00:31) 

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